外務省海外安全情報
8月15日発行:ジュバ市等における事件・事故情報につきまして
【ポイント】
・治安環境はコミュニティ間の暴力によって特徴づけられており、特にアッパーナイル州、ワラップ州、レイクス州、ジョンレイ州、東エクアトリア州、グレーターピボル行政区(GPAA)、中央エクアトリア州、ルウェン行政区で多く発生しています。アッパーナイル州とワラップ州ではそれぞれ4件と最も多く、次いでレイクス州が3件、ジョンレイ州が2件、東エクアトリア州、GPAA、中央エクアトリア州、ルウェン行政区ではそれぞれ1件の事件が記録されており、これらの暴力により、73名が死亡、49名が負傷したと報告されています。
【本文】
在留邦人の皆様
平素大変お世話になっております。
8月7日から8月13日までの間、当館が把握した、ジュバ市内等の事件・事故情報をご紹介いたします。
1. ジュバ市内における事案
(1)発砲音の覚知
・7日午後6時45分頃、イェイ道路近くのIDPキャンプ1付近において、複数の銃声が確認されました。約5分後に再び銃声が確認され、銃声が聞こえる直前に、IDPキャンプ1内で2つのグループが集まっているのを目撃したと報告されています。銃声についての詳細は不明となっています。
・9日午後8時32分頃、UNハウス西側において、2発の銃声があったとの報告がされています。その後、IDP(国内避難民)キャンプの方向からも銃声確認されましたが、発砲についての詳細は不明となっています。
(2)施設内への侵入
・8日午前11時15分頃、UNトンピン施設において、不審者がフェンスを突破して施設内に侵入したとのことです。侵入者は警備員によって拘束され、さらなる捜査のためDPU(治安部隊)に引き渡されました。損害や盗難等は報告されていません。
・9日午後7時54分頃、UNトンピン施設において、駐車していたUN車両の車内に10代の若者が乗車しているのを、UN国際職員が発見したとのことです。この侵入者は、警備員が職員の身分証を確認している隙に、正門付近で車両に乗り込んだものとみられ、GFU(警備部隊)が対応し、捜査のため侵入者をDPU(治安部隊)に引き渡されました。物品の盗難や負傷者は報告されていません。
(3)嫌がらせ
・8日午前9時40分頃、コロロ・ロードにおいて、UN車両で移動中のUN機関の請負業者が、交通警察官を名乗る人物らに停止・拘束されたとのことです。その後、車両に同乗し約90分間に渡りジュバ市内を走行しています。交通警察官を名乗る人物らは同請負業者より210USドルを没収し、解放の条件としてさらに3,000USドルを要求したとのことです。請負業者は要求どおり支払った後に解放されましたが、この件を報告しないよう口止めされたとのことです。
・11日午前9時55分頃、ジュバ市内のカスタム・ロード(Customs Road)、セント・フィリップス教会付近において、自家用車を運転していたUN機関の現地採用職員が、大統領の車列の進行を妨げたとの疑いで交通警察官に車両を停止させられ、拘束されました。現場にはERT/DPU(緊急対応部隊/治安部隊)の要員が派遣されましたが、その後、当該職員と車両は解放され、約1時間後にUNハウスへ向かうことが許可されました。
・12日午前10時頃、ジュバ市内において、ロロゴ警察署へ国連警察の活動をしていたUNP機関の警護チームが、南スーダン銀行の検問所で通行を拒否されました。これは進行中の裁判手続きに関連する武装要員の移動制限措置によるもので、そのままUNハウスへ引き返しましたが、UN警察チームは警護なしでそのまま移動を続けたとのことです。
・12日午前11時30分頃、ジュバ市内J1交差点付近において、UN車両で移動中のUN機関職員2名が、交通警察官2名に停止させられました。泥酔しているとみられる警察官1名が、脅しや威嚇的な言動を交えながら、職員の身分証、運転免許証、携帯電話を没収し、もう1名の警察官は、もう1名の職員のハンドバッグを強引に捜索し、現金(金額不明)を奪いました。没収された物品や現金は、度重なる要求の末に最終的に返還されました。警察官らは職員に対し、この件を国連の警備部門に報告しないよう口止めをしたとのことです。
・12日午後4時50分頃、ジュバ市内ヤム・ホテル付近において、交通警察の制服を着用した4人組が、UN機関の職員に近づき、身分証と携帯電話を没収した上で、逮捕すると脅し返還の条件として金銭を要求。当該職員は要求された金銭を渡すとしていたが、容疑者の内1名はCID(刑事捜査局)の警察官と判明し拘束され、残りの3名は現場から逃走しています。
(4)強盗に対する発砲
・12日午後0時30分頃、ジュバ市内マラキア地区において、身元不明の人物が地元住民から携帯電話を奪ったとのことですが、住民は逃走する容疑者に向けて2発発砲しましたが、命中はしていません。容疑者は携帯電話を持ち去りそのまま逃走しています。
2.その他の州
●中央エクアトリア州
(1)9日15時頃、モロボ郡において、エボラ対策に当たっている国際NGOと契約した運転手および車両が、中央エクアトリア州イェイ郡で給油後、現地に戻る途中で誘拐されました。同運転手および車両は、翌10日に解放されましたが、犯人などの詳細は不明となっています。
(2)10日午後4時頃、ジュバ郡マンガラ・パヤム(Mangala Payam)において、ムルレ族とみられる集団が、木炭を運搬していた車両を襲撃し、2名を殺害したとのことです。犯人の詳細、動機等は不明となっています。
●西エクアトリア州
(1)7日、ムンドリ東郡のブアジ・ボマ(Buagyi Boma)とドロ・ロゾ・パヤム(Doroh Lozoh Payam)を結ぶ道路沿いにおいて、西エクアトリア州へ人道支援物資を輸送していた商用トラック2台が、正体不明の武装集団に襲撃されました。1台は襲撃を逃れ、ドロにあるSSPDF(南スーダン人民国防軍)の兵舎にたどり着きましたが、もう1台は襲撃者によって燃やされたと伝えられています。
(2)9日午前1時頃、ヤンビオ郡ヤンビオ市内のイケサンカ(Ikesanka)地区にある住宅において、スーダン人の商人が正体不明の武装集団に拉致されたとのことです。拉致実行犯は地元の治安部隊の構成員であったとされており、連れ去られたスーダン人の状況は不明となっています。
●西バハル・エル・ガザル
(1)8日20時55分頃、ワウ郡ワウ空港のUN機関ターミナルにおいて、UN機関の職員が、監視所から南西へ約400~500メートルの地点で3発の銃声を聞いたとの報告がされています。
●レイクス州
(1)9日午後3時頃、レイクス州キュイベト郡において、ルンベク中央郡のブオイ(Buoi)牛キャンプから奪われた牛を回収していたSSPDF兵士が、地元の若者集団、通称「ゲルウィング」に待ち伏せ攻撃を受けたと報じられています。この攻撃により、双方で3名死亡、5名が負傷しています。州政府は、治安部隊と民間人の双方に冷静さと自制を求めています。
(2)9日午後7時15分頃、キュイベト郡ドゥオニ・パヤム(Duony Payam)のパンリエット(Panliet)村周辺において、隣接するルンベク中央郡のコミュニティから襲撃され奪われていた牛をSSPDFが回収していたときに、武装したゴク・ディンカ族の牧畜民よりSSPDFが待ち伏せ攻撃を受けたとのことです。この襲撃により、SSPDF兵士5名と民間人2名が死亡、司令官を含む兵士3名が負傷しました。武装した集団は家畜と共に逃走しています。その後、16頭の牛が回収されたとのことです。
(3)11日夜間、ルンベク北郡マペル・パヤム(Maper Payam)において、パニジャール郡出身の集団が、パカム(Pakam)コミュニティの牛を略奪したとのことです。その後、武装衝突が発生し、民間人4名と治安部隊員3名の計7名が死亡、さらに民間人3名が負傷したと伝えられています。略奪された牛はその後、回収されました。
(4)12日午前0時47分頃、ルンベク北郡メーパータウン(Maper Town)において、隣接するユニティ州パニィジャル郡出身と思われる武装した若者たちによる襲撃で、SSPDF兵士1名、警察官2名、子供2名、女性2名の計7名が死亡、6名が負傷したとのことです。襲撃者にも死傷者が出たとのことですが、詳細は不明となっています。牛も襲撃されましたが、その後、地元の若者たちにより牛は無事回収されました。
●ワラップ州
(1)9日午前4時頃、トンジ北郡アコプ・パヤム(Akop Payam)において、武装した集団が、アリエク(Ariec)の牛の放牧地を襲撃し、多数の牛を略奪したと報告されました。この襲撃により、60名が死亡し、少なくとも45名が負傷したと伝えられています。
(2)9日午前8時45分頃、トンジ北郡アコップ・パヤム(Akop Payam)のアリエチ(Ariech)地区において、身元不明の武装集団が家畜キャンプを襲撃し、牛(数不明)を強奪したと報じられています。
(3)9日、トンジ北郡アコップ・パヤム(Akop Payam)において、隣接するユニティ州マヨム郡の武装した男たちが、牛キャンプを襲撃したとのことです。この襲撃により、パン・アリク族37名、アプク・パドック族11名、襲撃した者たちが12名の双方60名が死亡、50名が負傷しました。州政府は、治安部隊に対し直ちに被災地域に展開し、秩序回復、民間人保護、さらなる報復攻撃禁止を命じたと述べています。
●ジョングレイ州
(1)9日12時頃、ボル郡ボル町近郊において、ムルレ族の武装集団とみられる者たちがティベク家畜キャンプを襲撃し、約900頭の牛を略奪したと報告されました。地元の武装した若者らが動員されて襲撃者を追跡し、牛をすべて奪還しました。奪還の過程で地元の武装した若者2名が負傷し、その後ボル政府病院にて治療を受けているとのことです。
(2)9日15時頃、ドゥク郡パガク・パヤム(Pagak Payam)において、正体不明の武装集団がパトゥエット・パディエット(Patuet-Padiet)間の道路を通行中の歩行者を待ち伏せ攻撃し、1名を殺害、1名を負傷させ、11歳の少女を拉致したと報告された。負傷者はパディエット医療センターにて治療を受けている。
●アッパーナイル州
(1)9日、ロンゴチュク郡パルナッハ・パヤム(Parnach Payam)のトフウェン・トールク(Tochweng-thork)村において、SPLA-iO(南スーダン人民解放軍・反対派)部隊とSSPDF(南スーダン人民防衛軍)系武装青年団が衝突したと報告されました。SSPDF系グループは、SPLA-iOの展開地域で行われる会合に向かう途中で待ち伏せ攻撃を受けたとされ、この衝突で1名が死亡、9名が負傷したとのことです。その後、SPLA-iO部隊は撤退し、SSPDFは同村における陣地を強化したとされます。
(2)10日深夜、レンク郡レンクにおいて、正体不明の者が、エムティダド・ジェディド(Emtidad Jedid)にある国際NGO職員の住居に侵入し、スマートフォン2台と衣類数点を盗み出したとのことです。容疑者は逮捕されていません。
(3)10日午前6時から8時の間、ロンゴチュク郡ロンゴチュク・パヤムのマティアン(Mathiang)地区にて、SSPDFとSPLA-iOの部隊が衝突したとのことです。負傷者等のは確認されていません。
以上
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