外務省海外安全情報
7月18日発行:ジュバ市等における事件・事故情報につきまして
7月10日から16日の週、南スーダンでは、部族・コミュニティ間の衝突が引き続き発生しており、特にジョングレイ州、ワラップ州、東エクアトリア州、ユニティ州で事案が報告されています。これらの衝突により、少なくとも32名が死亡、11名が負傷し、誘拐事案も発生しています。
また、東エクアトリア州では深刻な干ばつと食料不足の影響で、多くの住民が生活手段を求めて金採掘地域へ移動しています。この人口流入により、採掘地周辺では緊張や暴力が発生しており、地域社会からは安全確保を求める声が上がっています。
中央エクアトリア州では、報告期間中に14件の治安事案が確認されました。特に首都ジュバでは、武装強盗や発砲事件などの犯罪が継続して発生しており、市民や国際機関関係者が被害を受けています。また、ジュバ近郊や主要道路沿いでは待ち伏せ襲撃や殺人事件も報告されています。さらに、中央エクアトリア州カジョ・ケジ郡の国境地域において、SSPDFとUPDF(ウガンダ人民防衛軍)との衝突などが発生しており、局地的な治安不安が続いています。
総じて、南スーダンでは部族間対立、武装犯罪、食料不安に起因する人口移動などが複合的に影響し、依然として不安定な治安・人道状況が続いています。
上記のことからも、安全には十分にご留意くださいますよう、お願いいたします。
【本文】
在留邦人の皆様
平素大変お世話になっております。
7月10日から7月16日までの間、当館が把握した、ジュバ市内等の事件・事故情報をご紹介いたします。
1. ジュバ市内における事案
(1)銃撃による負傷
・10日午前10時頃、ジュバ市内ハイマラカル(Hai Malakal)地区において、銃撃により1名が負傷しましたが、銃撃犯は居合わせた人達により拘束され、警察に引き渡されています。
・12日、ジュバ市内トンピン地区において、商店から自宅に戻っていた15歳の少女が大統領警護隊の隊員に銃撃され、負傷したとのことです。本件について、警察が捜査を進めています。
(2)発砲音の覚知
・10日午前4時頃、グデレ(Gudele)地区において4発の発砲音。
・10日午後8時頃、UNハウス近隣において3発の発砲音。
(3)乱闘による負傷
12日午前9時頃、IDPキャンプ3内で乱闘が発生し、19歳の男性が刺され、病院に搬送されました。治安当局によるパトロールにより状況は落ち着いています。
(4)銃による恐喝未遂
12日午前10時、ジュバ市内UNMISSロード沿いにおいて、バイクに乗車した2名が車両を停止させ、乗員にドアを開けるように指示。乗員がこれを拒否したところ、銃を突き付けられ脅されましたが、周囲の人が介入したため、容疑者は逃走しました。
(5)銃による強盗
13日午前11時頃、UN職員がジュバ国際空港からタクシーで移動中、バイクに乗車した2名に停車を求められ従ったところ、2名はCID職員を名乗り保安検査を行うと主張の上、職員に拳銃を突き付けました。2名は職員から携帯電話と現金を奪い逃走。職員に怪我はありません。
2. その他の州
●中央エクアトリア州
(1)12日、ジュバ郡マンガラ南(Mangala South)の幹線道路上において、武装集団が徒歩で移動していた民間人を襲撃し殺害。モギリで開催されている家畜市場と関連があると見られています(3日、マンガラにムルレ族約50名が約1,000頭の牛を連れて到着したとの報道がありました)。
(2)13日午後7時30分頃、NSS職員を乗せた車両がジュバ郡マンガラ南郡の幹線道路を走行中、銃撃を受けました。車両は現場から離脱することができましたが、銃撃の理由等は不明です。
(3)14日午後5時頃、カジョケジ郡キリワ・ボマで、複数の情報筋によると、ウガンダ人民国防軍(UPDF)が南スーダン領内に侵入し、アンデジョにある南スーダン人民国防軍(SSPDF)の兵舎を攻撃し、一時的にその陣地を占拠しました。この攻撃により激しい衝突が発生し、UPDFが撤退する午後7時頃まで続いたと報じられています。さらに、UPDF部隊はゴルベレン、マリ、ピュア、アンデジョ、ミジキタの各村に留まっているとの報告もあります。また、アンデジョ国境検問所でUPDFとSSPDF部隊の間で別の衝突が発生したと報じられていますが、死傷者の詳細は明らかになっていません。住民は近くの茂みに逃げ込んだり、国境を越えてウガンダに避難したりしたと報じられています。
●東エクアトリア州
10日午後5時頃、トリット(Torit)郡イドゥリ(Idolu)地区において、武装集団が州の担当顧問が乗車した車両を襲撃。1名が重傷を負い、1名がジュバに搬送されました。治安当局は襲撃犯のうち2名を拘束、1名は死亡したと伝えられました。
●ワラップ州
(1)9日午前4時頃、トンジ北(Tonji North)郡Warrapにおいて、Kirik村の武装集団がノイ(Noi)族の村落を襲撃。襲撃は拘束されていた者を解放する目的であり、刑務所、警察署が標的となりました。襲撃により、治安要員3名、民間人6名死亡しています。
(2)14日午後6時頃、トンジ南郡パヤムにおいて、マクエイ・ケルシット地区のワウとジュバを結ぶ幹線道路沿いで、身元不明の銃撃犯が道路建設作業員を銃撃し負傷させました。事件は道路建設チームが修復作業を行っていた際に発生し、負傷した作業員はトンジ南病院に搬送され治療を受けています。地元当局は犯人の特定と逮捕のため捜索活動を開始したと報じられています。
●ジョングレイ州
(1)9日午後5時頃、ドゥク(Duk)郡の幹線道路上においてムルレ族とみられるグループが車両を襲撃し、2名死亡しています。
(2)12午前9時頃、ドゥク(Duk)において、武装したムルレ民族が、民間人を襲撃。1名死亡、1名負傷しています。
(3)14日午前、トゥイック郡アジュオンパヤムのジュオルワック漁島で、トゥイック東郡とドゥク郡の武装した若者グループの間で戦闘が発生したと報じられています。この衝突で4名が負傷し、3名が行方不明となっており、戦闘再開の動機は不明のままで、さらなる報復攻撃への懸念から緊張が高まっています。
(4)14日、ボル(Bor)郡のトリットとカポエタを結ぶ幹線道路上において、武装集団が車両2台を待ち伏せ攻撃。武装集団は車両を銃撃の上、乗客1名死亡、子ども1名が行方不明となっています。その内、車両1台は銃撃を受けましたが現場から離脱することができました。
(5)15日、ジョングレイ州当局は、前14日の戦闘の末、SSPDFがニロル郡(Nyirol)郡LankienをIOから奪還したと発表しました。IOは甚大な被害を被りChull方面に撤退しました。
(6)15日、ボル郡マルアル・チャット村でコルニャン郡のアバン氏族とマルアル村の武装集団との間で戦闘が発生し、11名が負傷したとの報告がありました。死者は確認されていません。負傷者はボル州立病院に搬送され治療を受けており、この暴力事件は、マルアル・チャット村の所有権をめぐる長年の紛争に関連しているとみられています。治安部隊が緊張緩和のため派遣され、警察による捜査が継続中です。逮捕者は報告されていません。
●アッパーナイル州
(1)14日午後9時30分頃、ブレビエイで、SPLA-IO/白軍の部隊がSSPDFの陣地を攻撃し、SSPDF兵士2名が死亡したとされており、攻撃者は武器1丁を奪って逃走したと報じられています。
(2)14日夜間、スク・シャビ近郊の国際NGO職員の自宅に、窃盗犯が不法侵入し、職員の私物を盗んだとみられています。事件は警察に通報され、捜査は進行中。容疑者の逮捕には至っていません。
(3)15日、時刻は不明ですが、ビニリス、ブレビエイ・ジクミール郡で、武装した若者らが南スーダン人民国防軍(SSPDF)兵士から武器を強奪しようとしたとみられ、SSPDF部隊と武装した若者らの間で銃撃戦が発生しています。この事件でSSPDF兵士1名が死亡したと報じられており、 SSPDFが報復する可能性への懸念から、この地域では依然として緊張状態が続いています。
以上
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