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2024.03.08|外務省情報|スウェーデン|

テロ等に対する注意喚起(テロ犯罪準備の容疑等で逮捕者)(2024年3月8日)

●3月7日(木)、スウェーデン公安警察は、警察との合同作戦により、テロ犯罪の準備等の容疑で4名を逮捕しました。
●3月11日(月)から4月12日(金)頃のラマダン期間中及びその前後は、テロの脅威が高まる傾向があり、特に今年は、イスラエル・パレスチナ情勢を受け緊張が高まっていることに留意する必要があります。
●テロ事件や不測の事態に巻き込まれないよう、引き続き、治安や安全対策に関する情報収集に努めつつ、安全に一層の注意を払ってください。
●当館が作成している「安全の手引き」も2月に更新しましたので、ご参照ください。


【本文】
1 スウェーデン公安警察等の公表及び関連報道によれば、令和6年3月7日(木)、公安警察及び警察の合同作戦により、ストックホルム県ティレソー市(県東部、ストックホルム市の南東郊外。)のイスラム教関連施設を含む建物への突入・捜索が行われ、4名がテロ犯罪の準備及び重大な武器犯罪の容疑で逮捕されました。

2 本件は暴力的イスラム過激主義との関わりがあり、IS(いわゆる「イスラム国」)との繋がりがあるとされているほか、重大な組織犯罪(ギャング)との繋がりも疑われています。ストレンメル司法相はメディアに対し、本件はスウェーデンに対するテロ脅威が高いことを確認するものであると言及しています。

3 スウェーデンでは、令和5年6月以降コーラン焼却集会が多数行われたことなどを契機に、イスラム過激主義からの関心が高まり、同年8月17日以降、スウェーデンにおけるテロ脅威レベルを5段階中の3段階目(増大した)から4段階目(高い)に引き上げています。これは、テロ攻撃の意図と能力を有した活動家が攻撃を実行に移す脅威が高いことを意味します。

4 折しも、令和6年2月29日付の外務省広域情報「ラマダン期間中の海外渡航・滞在に関する注意喚起」でお知らせしているとおり、3月11日(月)頃から4月12日(金)頃のラマダン月及びラマダン明けの祭り(イード・アル・フィトル)の期間が始まります。ラマダン期間中やその前後は、テロの脅威が高まる傾向があります。特に、今年はイスラエル・パレスチナ情勢を受け緊張が高まっていることに留意する必要があります。また、同広域情報は、特に金曜日に注意すべきだと呼びかけています(ラマダン期間中は3月15日、22日、29日、4月5日、12日が金曜日に当たります。)。

【広域情報「ラマダン期間中の海外渡航・滞在に関する注意喚起」】
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2024C008.html

5 上記を踏まえ、スウェーデンに渡航中・渡航予定の方や在留邦人の皆様におかれましては、テロ事件や不測の事態に巻き込まれることのないよう、報道等を通じた最新の治安情報の収集に努めてください。特に、テロの標的となりやすい場所(観光施設やその周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、スーパーマーケット、ナイトクラブ、映画館、公共交通機関等人が多く集まる施設、教会、モスク、シナゴーグ等の宗教関係施設、政府関連施設(特に軍、警察、治安関係施設)(※))を訪れる際には、周囲の状況に一層の注意を払い、不審な状況を察知したら速やかにその場を離れるなど、安全の確保に一層努めてください。

(※)イスラム過激組織「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」は、軍よりも、民間の標的やシナゴーグ・教会等の宗教的な標的を目標とするよう呼びかけています。

6 万が一不測の事態に巻き込まれた場合の対応として、以下の点を参考にしてください。
(1)基本対応
ア 爆発、銃撃の音を聞いたら、その場に伏せるなど直ちに低い姿勢をとり、頑丈なものの陰に隠れる。
イ 周囲を確認し、可能であれば、銃撃音等から離れるよう、速やかに、低い姿勢を保ちつつ安全なところに退避する。閉鎖空間の場合、出入口に殺到すると将棋倒しなどの二次的な被害に遭うこともあり、注意が必要。
ウ 爆発は複数回発生する可能性があるため、爆発後に様子を見に行かない。
エ 刃物や鈍器を用いたテロの場合、犯人との距離を取る。周囲にある物を使って攻撃から身を守る。
オ 普段と異なる不審な状況を察知したら、安全を確保のうえ、警察に通報する(112番)。

(2)安全の手引き
当館が作成している「安全の手引き」を2月に更新しています。更新後の安全の手引きもご参照ください。

安全の手引き(在スウェーデン日本国大使館)【2月更新】
( https://www.se.emb-japan.go.jp/nihongo/anzennotebiki.pdf )

(3)その他
海外渡航前または外出時には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようお願いします。
海外渡航や在留の際に、緊急事態が発生した場合、外務省からは随時情報を提供いたしますので、「たびレジ」登録や在留届の提出をお願いします。

3か月以上滞在する方は、緊急事態に備え必ず在留届を提出してください。
( https://www.ezairyu.mofa.go.jp/  )
3か月未満の旅行や出張などの際には、「たびレジ」に登録してください。
(詳細は https://www.ezairyu.mofa.go.jp/ 参照)


●参考資料
 安全の手引き(在スウェーデン日本国大使館)【2月更新】
( https://www.se.emb-japan.go.jp/nihongo/anzennotebiki.pdf )
外務省海外安全ホームページ
( https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html )
海外へ進出する日本人・企業のための爆弾テロ対策 Q&A
( https://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_03.html ) 
海外旅行のテロ・誘拐対策
( http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_10.html )
ゴルゴ 13 の中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル」
( http://www.anzen.mofa.go.jp/anzen_info/golgo13xgaimusho.html )

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出典:外務省海外安全情報オープンデータ
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/html/opendata/
本ページに記載の情報の内容については情報発信元の外務省・大使館・領事館等にお問い合わせください。